「奥州曙光」

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【壁紙】第85回全国花火競技大会 大会提供花火

2011年9月9日金曜日

#346 悲しいガラスバッジ!
















おはよがんす、まめでらしか~?

秋田は気温21.9℃、南東の風、風速2.7m/s、
湿度77%、気圧1018.0hPa、快晴の朝を迎えました。


さて、この1日、
福島市の小中学校で新学期が始まりました。
最初の授業で担任の先生が子どもたち一人一人に、
外部被曝量を測定する放射線の線量計「ガラスバッジ」と、
外出先などを記録する「生活日誌」を配りました。
子どもたちはこのガラスバッジを首から下げて持ち歩き、
1カ月ごとの被曝線量を調査するということです。


大震災と大津波による福島原発事故が発生してから、
もうすぐ6ヶ月になります。
これまでにどれだけ大量の放射能が拡散し、
子どもたちがどれだけ被曝してきたのかは未知数のままです。
にもかかわらず、
今後の被曝量を測定することに
果たしてどれだけの意味があるのでしょうか。
今更という気がするのは私だけでしょうか。

なぜ、もっと早く、
せめて夏休みに入る前に配布できなかったのでしょうか。
それにしても、
子どもたちが首からぶら下げたガラスバッジはモニタリングが目的で、
未然防止には何も役に立たないことが心苦しくてなりません。


今更と言えば、1日、
警戒区域や計画的避難区域の放射線量を計測した
「広域モニタリング」の結果が初めて公表されました。
地面から高さ1メートルの空間で最も線量が高かったのは、
第一原発から南西に約1・5キロ離れた福島県大熊町夫沢で、
毎時139マイクロ・シーベルト。
住民避難の目安とされる
毎時3・8マイクロ・シーベルトの約36倍にあたります。


空間線量が特に高い地域は、
福島原発の北西方向に約32キロに延びており、
文部科学省が公表した放射性セシウムの土壌汚染の分布図と、
おおむね一致しています。
しかし、同じ警戒区域でも、
原発北側に2、3キロ離れた海岸沿いでは、
毎時1マイクロ・シーベルト以下で、
区域内の線量分布に大きなばらつきがあることもわかりました。
(公表データ http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/20110901.html )


子どもたちは夏休み期間中も家の中にいることが多く、
外で遊べるのは一日15分程度であったと言います。
そのため、多くの子どもたちが放射線を避けるために、
北海道、長崎、新潟、大阪、山形などに長期間行っていたようです。
そして、新学期を迎え、
ガラスバッジをつけなければならないほど
安全とは言えない地域で暮らし、学校に通うのです。
子どもにしろ、
大人にしろ、
自分がこれから行こうとしている場所に、
どれだけの放射能があるのか。
それがわからなければ不安で動けないのです。
行って来た後に、
実はこれくらい高かったと知らされても取り返しがつかないのです。

この6ヶ月の間、
そこを解決してほしいと願ってきましたし、
その願いは命の叫びでもあるのです。
新しく任命された内閣が放射能対策に強い「どじょう」であること、
議論よりも実行を優先する「どじょう」であることを心から祈っています。 


さあ今日も
笑顔いっぱい元気いっぱい夢いっぱい
頑張りましょう!

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