「奥州曙光」

「奥州曙光」
【壁紙】第85回全国花火競技大会 大会提供花火

2010年8月12日木曜日

#79 暑い話?冷たい話?










千秋公園の
ハス




今年に夏は、とりわけ暑い。
今日、秋田は35度を超える予報だ。
これまでの秋田の最高気温は、
1978年(昭和53年)の38.2度が記録されている。

ちなみに昭和53年は、
1月に「暴れん坊将軍」放送開始
4月に 池袋に超高層ビル「サンシャイン60」が開館
5月に 成田空港が開港
6月に サザンオールスターズが『勝手にシンドバッド』でメジャーデビュー
8月に 巨人の王選手が後楽園球場の大洋戦で800号本塁打を達成
10月にヤクルトが球団創立29年目で初優勝
12月に大平内閣発足
というような年であった。



そんなときに、
グリーランドの氷河から
巨大な氷山が分離して漂流を始めたというニュースがあった。
大きさは、JR山手線内側の4倍という。
あまりにも巨大なため、2年間は解けないで漂流を続け大西洋にまで達するらしい。
豪華客船タイタニック号の沈没のような事故や悲劇が起こらないことを祈る。

それにしても、
これほど地球温暖化が進行していることに驚くばかりである。
省エネ、エコと言いながらも、
「自分だけやっても・・・・?」「今日だけは許して!」
とかなんとか理由を付けてエアコンの温度を下げる自分がいる。

しかし、
このところの暑さ続きで、熱中症患者が急増している。
熱中症にも気をつけながら、
いかにして地球温暖化防止にも気を配るかが難しいところである。

2010年8月11日水曜日

#78 無くて七癖










千秋公園の
ハス




やんちゃな高校時代の話
午後の授業があまり退屈だった
後ろの席からクラスメイトの後ろ姿を眺めた
暇にまかせて
一人ひとりの悪口を書き出した
   
A子は可愛いがブス
B男は真面目だがテストはいつも赤点
C江は振り付けは上手い歌が下手
D作は足が長いが足が遅い
E美は足は速いが足が短い
F彦はギャグが上手いがオヤジギャグ
G子はサッカーが得意なご老人
H夫はムダな贅肉はないがムダ話が多い
・・・

「無くて七癖」と言うけれども
本当にみんなそれぞれに長所短所があるもんだ
 
・・・・・・最後に、
      自分はというところで目が覚めた。
      目の前に担任の怖い顔があった。

2010年8月9日月曜日

#77 あなたの大切な人









千秋公園のハス




 

 勉強が第一、部活動が一番、そして、友だちが大切とあれこれ悩みながらも、真正面から真剣に向きあい、明るく懸命に取り組んでいる中学生。それでも、ふと遠くを見つめて「自分にとって大切な人は」「大切な友は」と、考え込んでいる自分に気がつくことがあるという。大人の入り口となる中学時代は、そんなことを考える時期でもあるのだろう。

  「あなたの大切な人は誰ですか。」と、あらためて聞かれると一瞬考え込んでしまう。いつも自分の味方になってくれる人。何でも言うことを聞いてくれる人。いつもそばにいてサポートしてくれる人・・・このように、自分にとって心地よい人だけが「大切な人」と思う時期がある。確かに、私たちは誕生直後から家庭という無条件の愛情に包まれて育つ。しかし、成長するにつれて可愛いだけの天使でなくなり、天使にとっても、その家庭がいつでも自分にとって心地よいだけとは限らなくなる。さらに、天使の行動範囲が広がるにつれて、いつも心地よい人だけが自分の周囲にいるという状況ではなくなってしまう。そして、やがて、「自分にとって大切な人は」と考える瞬間が訪れる。

 「私が高校に行かないと言ったとき、本気で怒ってくれた。いつも本音で接してくれるお母さん、好きです。」「お父さん、はっきり言って嫌い。たばこ吸うし、中年太りだし。でも好きだよ。家ではいつもゴロゴロしているけど、必死で仕事を頑張ってるんだから。」「どちらもおなかを痛めて産んだ、たった二人の子どもだよ。泣きながら、そう怒鳴られたとき、私たち兄弟は自分のわがままにハッとした。」「部活をやめようかなと悩んでいたとき、それで何かすることあるのとずばり言ってくれた友。ありがとう、その一言で続ける決心がついたよ。」

 中学時代は心も身体も大きく成長する時期であるが、それだけに精神的には不安定な年頃でもある。そんな中学生の「大切な人」という作文を読むと、そんな心の動きがよく現れている気がする。ただうわべの心地よさではなく、本気で怒ってくれる、本音を言いあえる、心をぶつけられる、外見でなく中身で頼れる人。そんな、心の底から信頼できる人が必要なのだろう。中学生には、大切な人をしっかりと見抜く感性がもう備わっている。だからこそ、そのような人を求めるのではなく、そのような人になってほしいと願わずにはいられない。日本中の全ての中学生がそうなったら、100歳以上の老人の所在不明が53名などというニュースが報道されることはなくなるに違いない。