「奥州曙光」

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2010年10月8日金曜日

#118 こころ その3
















言葉による教育には限界がある。
それは、
言葉による理解に限界があるためである。
「わかること」と「できること」とは違う。
わかっていても、
ついうっかりということがある。
しかし、
うっかりですまされないことがある。
ましてや、
他人の命を脅かすような事であれば、
後でどんなに後悔しても取り返しがつかない。

その最後の一歩をどう堪えるかは、
言葉で教えることなど不可能である。
毎日の生活の中で、
周囲の大人の言動から、
教えられなくても学び習得するものかも知れない。

だとすれば、
大人がどう襟を正して生きられるか、
今、
それが問われている。
しかし、現実は・・・?

2010年10月7日木曜日

#117 こころ その2
















「やりたいこと」と「やって良いこと」は違う。
しかし、今、
毎日のニュース報道やテレビドラマの中で、
あまりにも「人間の命」が失われる場面が多すぎると思うのは、
私だけだろうか。
バーチャルの世界と現実世界の区別が失われつつあると危惧されているが、
それが思春期の子どもの心にどのような影響があるかは、
いまだに検証されていない。
そして、
その検証がないままに、
今日も、殺人ドラマが日本中の茶の間に流され続けている。
異常と思われるような犯罪の原因が、
溢れるほどの成人雑誌や殺戮ドラマにあるとは言わないまでも
無視できない。

生まれてからずうっと、
さまざまの犯罪行為を、
スリルとサスペンスなどと浮かれながら、
ハラハラ、ドキドキしつつ楽しんできた。
テレビは、
犯罪を娯楽にする力がある。
でも、
それはバーチャルだから。
しかし、
それを娯楽ではなくて、
誤解してしまう視聴者もいる。
もしかすると、
知らないうちに、
犯罪者を育て訓練しているのかも知れない。

現に、
事件が起きた後、
「テレビの○○を見て、こうやろうと思った」という言葉を何回も聞く。


バーチャルの世界では、何でも許されるのか。

子どもたちの「こころ」のために、
大人に何ができるか、
もう一度考える必要があるのではないだろうか。

2010年10月6日水曜日

#116 こころ  その1
















「命の教育」や「心の教育」の大切さが強調され、
学校教育に対して指導の徹底と充実が要請されている。
でも、
学校で時間をかけて教えなくても、
中学生であれば、
善悪の判断や社会のルールは十分に知っており、
やろうと思えば、
日常生活で正しく行動することができる。


しかし、
今、問われているのは、
感情が高ぶったり沈み込んだりした時に、
正しい判断をし社会規範を遵守するような
「心のコントロール」ができるかどうかである。


ここで、
少し考えてみると、
自分の子供時代、
教えられた通りになかなか行動できなかった。
でも、
身についたことは、
無意識のうちにも行動できたと思う。


とすれば、
どうやって「心のコントロール」を身につけさせるか
それが課題となるだろう。

2010年10月5日火曜日

#115 幼い子の好奇心!
















子どもって、好奇心がいっぱいで、
どんなことにも興味を示します。
私もあなたも、そんな時代があった・・・はずですが?

幼い頃の記憶。

あなたは、どんなことを覚えていますか?

例えば・・・

 ・ラジオから声が聞こえるので、
  後ろに人がいると思って見に行った。

 ・電話の受話器から声が聞こえるので、
  電話線にも耳をあててみた。

 ・お婆ちゃんが食事の後で入れ歯を洗うのを見て、
  自分の歯もとれるか試した。

 ・郵便ポストにハガキを入れても、
  どこを通って相手の家に届くか不思議だった。

私にも、こんな可愛い時代があったのです。
あなたはどうでしたか?

2010年10月4日月曜日

#114 中国漁船問題と龍馬伝
















自分の耳を疑うような事は一年のうちに何度もあるものではないが、これには驚かされた。沖縄・尖閣諸島付近の日本領海で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、那覇地検は中国人船長を処分保留で釈放した。その理由は「わが国国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」という。もちろん、寝耳に水、驚き桃の木山椒の木である。ネットでは、「まるでヤンキーにカツアゲされたお坊ちゃんのようだ。自国の正義も主張できないとは情けない」という書き込みさえされている。

 経済界は、「中国は矛を収めるどころかさらに、揺さぶりを強めてくるのではないか」と危ぶみ、海上保安庁などは「中国漁船が違法操業していても、有効な取り締まりができなくなる」と心配している。さらに、外国メディアは、「日中両国はプライドをかけ、この事件をめぐって半月にわたり外交戦を繰り広げ、中国政府は駐中大使を何度も呼び出し、レアアースの対日輸出停止や日本への観光自粛などを発表して、最終的に日本を屈服させた」と報じているところもある。

 したたか外交の中国政府と外交力の乏しい日本政府という構図が見える。しかし、これが政治問題だけにとどまらないから怖い。それにしても同じ日本の中で、与党と野党が互いに相手の揚げ足を取り、罵倒し合ってばかりでは国が滅びてしまう。さらには、政治家が遵法を主張し、法を守る番人が政治的配慮を理由にするようでは、三権分立も疑わしい。日本国の威信や日本人の誇りをかけて、毅然と対応できるよう、しかるべき協議や指導支援、援護射撃ができるようなしくみが必要である。

 これが、坂本龍馬であったなら、「おまんは、心根の優しい男じゃ」と切り出す。そして、「日本経済やこれからの日中関係のためや思ぅて、船長を解放したんやろ。その気持ちは、よう分かっちょる」と共感を示す。それから、おもむろに、「そやけどなぁ、日本国の領土や正義ちゅう問題は、どうなるんや。中国観光客2000人にドタキャンされた観光ホテルの主人はのぉ、大変な痛手じゃが主権問題だから耐える以外にないと言うちょったぞ」と問題点を明らかにする。そして、最後に、「まっこと強い男はのぉ、どんなに辛かろうとめったなことでは主権を放棄せんものやき」と言い、「なぁ、おまんはどう思うか?」と問いかける。さらに、相手から「そうじゃの~」と同意を引き出したところで、にこやかに「分かってくれたらええがじゃ。ほい、飲みや飲みや」と笑いながら酒を酌み交わす。

 「龍馬伝」が必要なのは、NHKではなくて永田町なのかも知れない。

2010年10月3日日曜日

#113 ナマハゲ出動す!















朝から、近所のスーパーの入口にナマハゲが出勤していた。
地元警察署の万引き防止のキャンペーンらしい、
「その行動、悲しむ人はいませんか?~万引きは犯罪です」
というパンフレットを配布していた。


ナマハゲの口上は、「悪い子は、いねぇが~?」である。
この言葉にこめたナマハゲの本音は、
次の二つのどちらだと思いますか?

A・・・「悪い子が必ずいるはずだ、どこだ~?」という性悪説

B・・・「悪い子はいないはずだ、そんな子はどこにいる~?」という性善説

あなたは、どっちだと思いますか?
それは、秋田の県民性そのものだと思いますが、
こんど、
いつか秋田に来たら、
ナマハゲに質問してみてください。


ナマハゲの本番は大晦日から正月、
もう3ヶ月あまりである。
秋田は午後から冷たい雨が降ってきた。
この雨が白く見える頃、今年が去年に変わる。

今年もあとわずか、
秋も冬も、
   笑顔いっぱい
      元気いっぱい
         夢いっぱい
           頑張りましょう!