「奥州曙光」

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2010年11月17日水曜日

#148 腰椎破裂骨折 その2
















やがて、4時間半に及ぶ手術が終わった。
朦朧とした意識で病室に戻ってきた。
手術が無事にすみ、ひとまず安心。
でも、
鼻には酸素チューブ、腕には血圧測定器、胸には心電図装置、
両手には抗生物質と栄養剤の点滴、傷口には中にたまった血液を抜くチューブ、
そして尿管チューブも入り身動きできない。
両足には静脈血栓を防ぐための弾性ストッキングをはいており、
痛々しい限りである。
さらに、
手術中に出血した血液が点滴用のチューブで輸血され、
その後、手術前に採血しておいた400ccの自分の血液が輸血された。
そして、
手術後の急変や感染症に注意が必要とのことで、
1時間ごとに体温や脈拍・血圧・血液中の酸素濃度の測定、
足の動き等の観察チェックが一晩中続いた。


次の日、
酸素チューブ、血圧測定器、心電図装置が外された。
しかし、
38.8℃の熱が出て注射・氷枕等を処置し、
その後は微熱が出たり治まったりの状態であった。
3日間はベッド上安静ということで、
ご飯は寝たまま食べられるようにオニギリ食である。
術後の3日目、
傷口から血液を抜くチューブが外れた。
そしてリハビリが始まり、
ベッドに寝たままで血栓ができないように両足マッサージを受けている。
4日目、
尿管がはずされ歩行器を使用してトイレに行けるようになった。
その間、
本人には傷口の焼けるような痛みとの闘いがあったのだが、
どんなに激しく長くても、これだけは替わってやることもできず、
傷口に触れないようにさすってあげるだけである。
ご飯を半分くらい食べられるようになると、
栄養補給の点滴もなくなり、
あとは本人の気力と身体の快復力だけが頼りである。

妻は今も痛みと闘っている。
その夢はただひとつ、退院。

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