「奥州曙光」

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2010年10月12日火曜日

#119 こころ その4
















思春期は、
親からの自立心が高まる一方で
友だちへの依存度が強まる。

この時期の子どもたちの心の中で、
学校で道徳の時間に学んだことと、
現実社会のいろいろな事件と、
テレビドラマやテレビゲームや携帯メールの中の世界は
どう区分されているのだろうか。

一緒に暮らしながら、
家族とはろくに会話もなく、
少し話そうとすれば、
ウザイ、クソババ~、クソジジー、
そんな言葉が返ってくる。
一方、
友だちからの呼び出しには、
夜中でもすぐに出かけるし、
食事中も携帯メールをかかさない。

一緒に暮らしている家族とは、
生活を共にしている実感がなく、
メールでやりとりをしている友達とは、
同じ時間を生きているらしい。

日常の友だちとのつきあいは、
道徳か、現実か、バーチャルか。
ちょっとしたトラブルで関係が壊れかかったときに、
道徳的に考えることができるか、
現実的に対応できるか、
バーチャルの世界とは違うことを認識できるか。

それは、
「命の教育」「心の教育」という枠組みでは
くくれない分野の問題である。

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