子どもたちが巣立った後、
夫婦二人で生活をしていたが、
一昨日、突然、連れ合いが入院した。
夜、ご飯の支度をして食べた。
「美味しい」「少ししょっぱい」などと言う人がいない。
テレビを見ていても、
顔を見合わせて頷き合う相手がいない。
天候が変わっても、
「雨が降ってきた」などと話す相手がいない。
眠くなっても、
「そろそろ寝ようか」などと語りかけることができない。
朝起きても、
「おはよう」と挨拶できない。
仕事に出かける準備をしていても、
「忘れ物は?」と声をかける人がいない。
よく、一人暮らしは気楽でいいと言う。
しかし、
天気や仕事など、家庭外のことから、
起きる、眠る、食べるなどの家庭内の生活まで、
慣れないせいもあるだろうが、
一人ではどうも味気ない。
まだ、
始まったばかりだが、
私がそうであるように、
向こうも同じだろう。
ましてや、
慣れない病室暮らし。
どんなに寂しかろう。
しかし、
そんなことはおくびにも出さず、
けなげに笑っている。
朝に夕に、
病院に顔を出す。
「どうだった?」
「眠れたか?」
「あれ、持ってきて」
何ってことのない会話だが、
それでも、
お互いに唯一の楽しみ。
それでも
笑顔いっぱい、
元気いっぱい、
夢いっぱい
頑張りましょう!
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