「奥州曙光」

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2010年8月30日月曜日

#92 授業も食事もメリハリが大事!
















 子どもたちにとって、その日の時間割というのは教師が考える以上に重要らしい。例えば週明けの月曜日の授業が、国・数・英・道・理・社であったらどうだろう。月曜日だけ頑張れば他の曜日に楽できる、と考える子どもはほとんどいない。大多数の子どもの生活は一日一日に喜怒哀楽があり、今日の苦は明日の楽などと考えることはない。もっとも、これが金曜日であれば、月曜日ほど苦痛ではないらしい。しかし、できれば一日に5教科が勢揃いするような時間割は避けたいので、時間割作成担当としては最も気をつかうところである。

 さて、配布された学級の時間割の案を見て、学級担任として最初にチェックしたいのが曜日毎の「教師の配列」である。さっきと同様に週明けの月曜日について考えてみよう。一校時国語が仕分けに厳しい蓮舫先生、二校時数学がつっこみの鋭い太田総理、三校時英語が国務大臣のクリントン先生、四校時道徳がしつけの厳しい学級担任、五校時理科が基礎実験を重視する湯川秀樹先生、最後の六校時社会がTVタックルでお馴染みの逆ギレ三宅爺さん先生だとしたら、子どもたちはどこでも息が抜けなくて大変だろう。

 毎日の食事代にも不自由していた若い頃、朝昼晩の3食が毎日フルコースであったらと、そう思ったことがある。でも、毎朝、しっかり食べる時間を確保するためには、もっと早起きしなければならないし、昼食も時間をかけたフルコースだと、食後の喫煙タイムがなくなってしまう。まして、朝昼とフルコースを食べた夕食のフルコースは、嫌になってしまうのではないだろうか。きっと、そろそろソーメンやお茶漬けでいいやと思うだろう。ましてや、それが明日も明後日も続くとなったら、楽しいはずの食事時間がどうなってしまうのだろうか。もちろん、試したことはない。試してみようとも思わないし、そもそも我が家にそんな経済的余裕はない。

 さあ、そろそろ話をまとめたいのだがどうしようか。そうそう、子どもたちの時間割の話であった。子どもたちの時間割は「教科の配列」と「教師の配列」の両方が大事である。逆に、教師サイドから考えても、子どもたちの学習がきちんと淀みなく充実するよう、一日の配列と曜日ごとの配列が重要である。そして時には、渥美清の寅さんのような先生の授業だったり、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪のような先生の授業が必要だ。あの沖縄興南高校の島袋投手だって、すべてのバッターに速球一本で通したわけではない。毎月、お母さんから1千5百万のお小遣いが振り込まれていた○○さんだって、毎日の3食がフルコースではなかった。ちなみに私は、朝にトースト2枚、昼にオニギリ2個である。そうやって日中いっぱい、オカズに飢えた生活に必死に耐える。すると、毎日の夕食が楽しみで、どんなオカズでも美味しく満足感と満腹感が得られるのである。

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